結論:ジャズに一直線、ピュアな熱量が伝わる評価5の音楽漫画

BLUE GIANT EXPLORER

石塚真一 ・ 完結

5.0

「ジャズ一本の音楽漫画。この人の描く漫画はみんなピュアでマインドセットできてる話」

BLUE GIANT EXPLORERは、筆者の評価で5点をつけている音楽漫画だ。一言でまとめるなら「ジャズ一本の音楽漫画。この人の描く漫画はみんなピュアでマインドセットできてる話」というのが筆者の率直な感想で、ジャンルを問わず読む人の背筋を伸ばしてくれるような作品だと感じている。派手などんでん返しよりも、音楽そのものと向き合う姿勢が丁寧に描かれている点が、この評価につながっている。

「BLUE GIANT EXPLORER」はどんな作品か

作者は石塚真一で、小学館から刊行され、楽天マンガのWeb配信で読むことができる。連載開始は2019年で、読者層としては青年向けに位置づけられている作品だ。現在は完結済みとなっており、シリーズを最初から最後まで見届けられるのも安心材料のひとつと言える。ジャンルとしては音楽漫画、とりわけジャズにフォーカスしており、付けられているタグは「画力が高い」「成長」「熱い」の3つ。絵の説得力と、主人公たちの成長、そして読んでいて熱くなる展開の3拍子が揃っている作品だとイメージしてもらえればと思う。

良かった点

まず挙げたいのは、タグにもある「画力が高い」という点だ。演奏シーンの説得力は、静止画である漫画というメディアの中でも音が聞こえてくるような感覚を与えてくれる。加えて「成長」というタグが示す通り、登場人物たちがジャズという一つの道に向き合い続ける姿が丁寧に積み重ねられており、読んでいて自然と応援したくなる。そして「熱い」というタグの通り、演奏や挑戦の場面には確かな熱量があり、一気に読み進めたくなる推進力がある。筆者が「マインドセットできてる話」と表現したように、キャラクターたちの生き方そのものから前向きな気持ちをもらえるのも、この作品ならではの良さだと感じている。

気になる点

正直なところ、筆者自身はまだ本作を読了しておらず、現在も読み進めている途中の段階だ。そのため物語全体を通しての総括的な評価をここで断定的に語ることは難しい。また手元の情報では全巻数までは明確に確認できておらず、どれくらいのボリュームで完結しているのかを具体的に示せない点も、これから読む人にとっては気になるところかもしれない。ジャズという音楽ジャンルに軸足を置いた作品であるぶん、音楽漫画自体に馴染みがない人にとっては、最初の入り口としてややハードルを感じる可能性もあるだろう。

こんな人におすすめ

評価5点、そして「ピュアでマインドセットできてる話」という筆者の感想を踏まえると、本作は音楽漫画、特にジャズを題材にした作品を探している人におすすめできる。派手などんでん返しよりも、ひたむきに一つの道を追いかける「成長」の物語を読みたい人、演奏シーンの「画力が高い」表現に惹かれる人、そして読んでいて「熱い」気持ちになれる作品を求めている人にも向いている。青年向け作品として発表されており、完結済みで一気読みできる点も、これから読み始める人には心強い材料になるはずだ。

合わせて読みたい

BLUE GIANT EXPLORERと合わせて読みたい、同じ石塚真一による作品を3つ紹介する。

1. 岳 みんなの山

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石塚真一による情熱を描く人間ドラマという理由で並べたのが、全18巻で完結している「岳 みんなの山」だ。筆者の評価は5点で、「非常に清々しい漫画。山に登りたくなる。諸行無常を感じる」という感想が残っている。舞台は山だが、ひとつの対象に真摯に向き合う姿勢を描く点はBLUE GIANT EXPLORERとも通じるところがある。

2. BLUE GIANT SUPREME

同一シリーズの正統続編にあたるのが、全11巻で完結している「BLUE GIANT SUPREME」だ。筆者の評価はこちらも5点で、「マインドフルな主人公の成長を描いた漫画。すがすがしい。」という感想を持っている。BLUE GIANT EXPLORERの世界観をそのまま追いかけたい人には欠かせない一作と言える。

3. BLUE GIANT MOMENTUM

BLUE GIANT MOMENTUM

石塚真一 ・ 連載中

同シリーズのスピンオフ作品として位置づけられているのが「BLUE GIANT MOMENTUM」だ。現在も連載中で、巻数や評価などの情報は本稿時点ではまだ確定していないが、シリーズの世界観をさらに広げてくれる存在として注目しておきたい。