結論:理不尽さも面白さに変える五つ星やくざ漫画
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あなたに合う1冊を診断してもらう「ドンケツ第2章」は、筆者が五つ星の評価をつけているやくざ漫画だ。一言で表すなら、理不尽な展開すら読ませてしまう筆力を持った作品だと言える。理不尽さは決して欠点として処理されているわけではなく、むしろ物語を前に進める推進力として機能している印象を筆者は持っている。バトルと成り上がりという分かりやすい軸を持ちながらも、単純な勧善懲悪の物語としては終わらないところに、この作品ならではの読み応えがある。連載が続いている現在進行形の作品でありながら、すでに高い評価を与えられる完成度を持っている点も見逃せない。
「ドンケツ第2章」はどんな作品か
本作は花くまゆうさくによるやくざ漫画で、小学館から刊行されている。読者対象は青年で、現在も連載が続いている進行中の作品だ。付けられているタグは「バトル」と「成り上がり」の二つで、力でのし上がっていく主人公の姿と、抗争や衝突を軸にした展開が物語の骨格になっていることがうかがえる。タイトルが示す通り、本作は同じやくざ漫画である「ドンケツ」の第2章という位置づけで描かれた作品であり、前作の系譜を受け継ぐ続編として読むことができる。前作を知らなくても楽しめる内容だが、続編という成り立ちを踏まえて読むと、また違った見え方をする作品でもある。
良かった点
筆者が本作を高く評価している最大の理由は、理不尽な出来事を「面白く書いている」という点にある。やくざ漫画というジャンルでは、理屈の通らない暴力や力関係がしばしば描かれるが、本作はそれを単なる不快な要素として投げ出すのではなく、読ませるエンタメとして成立させる筆力がある。成り上がりというテーマとバトル要素の組み合わせも、読者を飽きさせない構成になっていると筆者は感じている。理不尽さをただ理不尽なまま提示するのではなく、物語のドライブ役として使いこなしているバランス感覚は、本作ならではの強みだと言えるだろう。連載中でありながら評価5をつけている点からも、現時点での完成度の高さがうかがえる。
気になる点
一方で、本作の魅力でもある「理不尽さ」は、読者によっては素直に受け入れづらい要素にもなり得る。筆者自身、一言評価として「面白く書いているけど理不尽」と評しており、理不尽な展開そのものが本作の個性であると同時に、好みが分かれるポイントにもなりうると感じている。やくざ漫画というジャンル自体や、理屈よりも力関係で物事が動いていく展開が苦手な読者にとっては、序盤で入りづらさを感じる場面があるかもしれない。連載中の作品であるため、今後の展開次第で評価が変わっていく可能性がある点も、現時点では留意しておきたい。
こんな人におすすめ
「バトル」や「成り上がり」といった要素が好きな読者、そしてやくざ漫画特有の理不尽さも含めて楽しめる読者には、本作は特におすすめできる。理屈より力がものを言う世界観を、目を背けずにエンタメとして受け止められる人であれば、筆者と同じように高く評価できる作品になるはずだ。逆に、理不尽な展開そのものに強い抵抗を感じるタイプの読者は、その点をあらかじめ踏まえたうえで手に取ると、ミスマッチを避けやすいだろう。
合わせて読みたい
「ドンケツ第2章」と合わせて読みたいのが、直接の続編関係にある以下の作品だ。
1. ドンケツ
本作は塩崎雄二によるやくざ漫画で、すでに完結している作品だ。「ドンケツ第2章」の直接の前作にあたり、筆者はこちらの作品にも評価5をつけている。一言評価は「理不尽が主人公。でも人生そんなもん。」というもので、理不尽さを物語の中心に据えている点は「ドンケツ第2章」にも通じる部分がある。続編である「ドンケツ第2章」を読んで気に入った読者は、まず前作にあたる本作から読み進めてみるのも一つの楽しみ方だ。完結済みの作品であるため、一気読みしやすいという点も含めて手に取りやすい一冊と言えるだろう。