バトル漫画と一口に言っても、格闘や戦争、異世界転生などジャンルは幅広い。今回は、筆者が実際に読んで高く評価したバトル要素のある作品の中から、15作品を厳選して紹介する。ジョジョの奇妙な冒険シリーズやベルセルク、北斗の拳といった不朽の名作から、料理やロボットものと融合した異色の作品まで幅広く取り上げるので、気になる一冊から手に取ってみてほしい。
1. まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
魔王と勇者の戦いを軸にしながら、単純な善悪では割り切れない駆け引きが続くファンタジー作品。タグには頭脳戦も含まれており、力と力のぶつかり合いだけでなく、知略戦としてのバトル描写も魅力の一つだ。誰もが正義を貫こうとする姿勢が描かれ、読後感がポジティブなのも特徴。バトルとファンタジーの両方を楽しみたい人におすすめできる一作である。
2. ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース カラー版
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース カラー版
「ジョジョが最初に注目を集めた作品じゃないかな?全てのキャラが油乗っていて最高」
スタンドバトルという独自の戦闘概念を確立し、ジョジョシリーズの人気を決定づけた第3部。タグに主人公最強と友情が並ぶ通り、仲間との絆を軸にした熱いバトル展開が持ち味だ。筆者としても、全キャラクターの個性が際立っていて最高の一言に尽きる。バトル漫画としての完成度の高さは折り紙付きで、初めてジョジョに触れる人にも入りやすい一冊。
3. ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない カラー版
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない カラー版
「ジョジョ最高傑作のうちの一つ。まさに奇妙な冒険。東方仗助が男前」
日常に潜むミステリーとスタンドバトルが融合した、シリーズ屈指の傑作との呼び声も高い第4部。伏線回収の巧みさに定評があり、バトルの決着が謎解きと直結する構成が読みごたえ十分。筆者としても、東方仗助をはじめとするキャラクターの男前ぶりが印象的で、まさに奇妙な冒険と呼ぶにふさわしい一作だと感じている。日常とミステリーの要素が加わることで、バトルの緊張感がより際立っている。
4. ドンケツ
理不尽な現実の中でもがきながら成り上がっていく主人公を描いた、熱いバトル要素の強い作品。タグにも成り上がりと熱いが並び、単なる暴力描写にとどまらない人間ドラマが詰まっている。筆者としては、「理不尽が主人公」という表現がしっくりくるほど、人生の不条理さをそのままバトルに乗せて描いている点が印象的だ。読み終えたあとに、人生観そのものが揺さぶられるような読後感が残る。
5. ドンケツ第2章
『ドンケツ』の系譜を継ぐやくざ漫画で、成り上がりとバトルの要素を色濃く受け継いでいる。理不尽な展開が続くものの、それを面白く描き切る筆致が光る一作だ。前作同様、力と力がぶつかり合う緊張感のあるバトルシーンが多く、成り上がり系のバトル漫画を求める読者に刺さる内容になっている。連載中でこれからの展開にも注目したい。
6. ヒナまつり
「ギャグオブギャグ。シュール。何世界?でもこんな感じがいい。、」
日常とほのぼのの空気の中に、突如としてバトル要素が挟まるシュールなギャグ漫画。タグにはほのぼの・ギャグ・バトル・日常が並び、そのギャップこそが本作の持ち味と言える。筆者としても「何世界?」と思わず突っ込みたくなるような独特の世界観が魅力で、ふとした場面に挟まるバトル描写に思わず笑ってしまう一作だ。10巻で完結し、テンポよく読み切れる点も嬉しい。
7. ベルセルク
「2011年震災が起きたとき、カクリョの世界が来たかと思った。それくらい影響を受けた漫画。」
圧倒的な画力で描かれるダークファンタジーで、復讐と鬱要素を内包した重厚なバトル漫画の代表格。タグに画力が高いとある通り、迫力ある戦闘シーンの作画は群を抜いている。筆者にとっても思い入れが強く、2011年の震災の際に本作の世界観を思い出したほど、現実離れした衝撃を受けた漫画だ。連載中の今もなお読み継がれている名作である。
8. 陰の実力者になりたくて!
1,600冊読破の筆者に、あなた好みの1冊を教えてもらいませんか?
あなたに合う1冊を診断してもらう「妄想が本当に。異世界中二病コメディ。作りこんであって面白い」
中二病的な妄想を武器にする主人公が、異世界で本物の力を発揮していくギャグ色の強いバトル作品。タグの主人公最強が示す通り、圧倒的な強さを見せつける爽快なバトル展開が持ち味だ。筆者としても「妄想が本当に」なっていく過程の作りこみに感心させられ、ギャグとバトルのバランスが絶妙な一作だと感じている。連載中で今後の展開も楽しみだ。
9. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
「最初に出されたアニメと一部変わっているけどより世界観が完成されている。」
アニメ版とは一部異なる展開を交えながら、より緻密に作り込まれた世界観で描かれるガンダムシリーズの一作。タグにはSF・バトル・群像劇・歴史が並び、単なる戦闘描写にとどまらず、歴史的スケールの群像劇としての厚みも兼ね備えている。筆者としても、世界観の完成度の高さが際立つ作品だと感じている。完結済みで一気に読み通せるのも魅力だ。
10. 機動戦士ガンダム サンダーボルト
「パラレルガンダム世紀。宇宙空間で戦うアムロには孤独感があったが、こういう孤独の楽しみ方があってもいい。」
平行世界のガンダム世紀を舞台に、宇宙空間での戦闘を描く群像劇。タグにはSF・バトル・群像劇・熱いが並び、単なる派手な戦闘だけでなく、宇宙という孤独な戦場ならではの重みも感じさせる。筆者としても、宇宙空間で戦うアムロに漂う孤独感が印象的で、そうした孤独との向き合い方を含めて楽しめる作品だと感じている。2012年連載開始で、現在も連載中の作品だ。
11. 機動戦士ガンダムUC バンデシネ
「おもろいけど結局ロリが入ってくるのはわざとなのか。」
SFとバトルという2つのタグが示す通り、戦闘描写に力点を置いたガンダムシリーズの一作。派手な設定に頼らず、バトルそのものの魅力に集中して楽しめる構成と言える。筆者としては、キャラクター描写に意図があるのか気になる部分もありつつ、それも含めて独特な味わいのある作品だと感じている。他の情報が少ない分、実際に手に取って確かめてほしい一冊だ。
12. 食戟のソーマ
「エロウマなまんが。絵がかわいい。料理がうまそうに見える。」
料理を武器に成り上がっていく主人公を描いた、グルメとバトルを融合させた異色の一作。タグにはラブコメや飯テロも並び、対決形式の緊張感あるバトル構成に加えて、絵のかわいさと料理のうまそうな描写も魅力だ。筆者としても、絵がかわいく料理が本当においしそうに見える点が印象的で、バトル漫画としても飯テロ漫画としても楽しめる。全36巻で完結済み、一気読みにも向いている。
13. 進撃の巨人 Before the fall
「みんな顔青ざめているけど、あんな小さい世界じゃしょうがない。地球をデフォルメして表現した漫画の一つ」
限られた世界を舞台に、地球そのものをデフォルメして表現したようなスケール感のあるファンタジー作品。タグにはバトルとともに群像劇も含まれ、多くの登場人物が入り乱れる戦いの中に、閉塞した世界ならではの緊迫感が漂う。筆者としても、登場人物たちが常に青ざめているような緊張感が印象的で、その空気感こそが本作の魅力だと感じている。全17巻で完結している。
14. 封神演義
「中国史をデフォルメしてコミカライズ。過去のキャラの解釈が秀逸。」
中国の歴史をデフォルメしてコミカライズした、バトルとファンタジーが融合した作品。タグにも歴史が含まれる通り、史実をベースにしながら独自の解釈を加えたキャラクター造形が秀逸で、単なる史劇にとどまらない痛快なバトル展開が楽しめる。筆者としても、過去のキャラクターの解釈の巧みさに感心させられる一作だ。全23巻で完結しており、まとめて読みやすい。
15. 北斗の拳
「謎が謎よぶハードボイルド漫画。結局全て謎。」
謎が謎を呼ぶハードボイルドな展開が続く、バトル漫画の金字塔とも言える作品。タグには主人公最強・熱い・復讐が並び、圧倒的な強さを持つ主人公が復讐を軸に戦い抜く熱量の高さが持ち味だ。筆者としても、謎解きが進むほど新たな謎が生まれる構成が印象的で、結局すべてが謎のまま突き進む勢いも本作らしさだと感じている。全27巻で完結している名作だ。
まとめ
以上、「バトル」タグを持つ漫画から15作品を紹介した。ジョジョの奇妙な冒険シリーズやベルセルク、北斗の拳のような不朽の名作から、封神演義や食戟のソーマのように他ジャンルと掛け合わせた作品まで、バトル漫画の幅広さが伝わったのではないだろうか。気になった作品から、ぜひ手に取ってみてほしい。