群像劇とは、一人の主人公だけでなく複数の登場人物それぞれの視点や人生が並行して描かれる作品を指す。今回は「群像劇」タグが付いた作品の中から、評価3.5以上でレビュー済みの15作品を評価が高い順に紹介する。歴史ものからバトル漫画、スポーツ漫画まで、多視点で物語が展開する作品を探している人の参考になれば幸いだ。
1. ヴィンランド・サガ
ヴィンランド・サガ
「アメリゴベスプッチの前にアメリカ大陸に行ったノルウェーの人たちの話。ワールドカップのノルウェー戦の観客を見て、なんとなくわかった」
2005年に連載が始まり、今も連載中の歴史群像劇。北方ヨーロッパを生きるノルウェーの人々の視点から、成長と復讐が絡み合いながら物語が広がっていく。筆者の評価は5で、アメリゴ・ベスプッチより前にアメリカ大陸へ渡ったノルウェーの人たちの話だと捉えており、実際のワールドカップのノルウェー戦の観客を見てなんとなく理解が深まったという体験も印象的だ。
2. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
「最初に出されたアニメと一部変わっているけどより世界観が完成されている。」
安彦良和による、2001年連載開始で完結済みの歴史SF群像劇。アニメ版から一部設定が変わっているものの、世界観としてはより完成されていると筆者は感じており、評価は5をつけている。SF・バトル・歴史というタグの通り、戦場を舞台に様々な立場の人物の視点が交差する物語として、群像劇好きにもすすめられる一作だ。
3. 機動戦士ガンダム サンダーボルト
機動戦士ガンダム サンダーボルト
「パラレルガンダム世紀。宇宙空間で戦うアムロには孤独感があったが、こういう孤独の楽しみ方があってもいい。」
太田垣康男による、2012年連載開始で現在も連載中のSFバトル群像劇。パラレルな世紀を舞台にした物語で、宇宙空間で戦う中で抱える孤独感が描かれていると筆者は感じており、評価は5をつけている。そうした孤独との向き合い方も含めて楽しめる作品であり、SF・バトル・熱いというタグの通り、多くの登場人物の視点が交差する群像劇として読み応えがある。
4. 進撃の巨人 Before the fall
進撃の巨人 Before the fall
「みんな顔青ざめているけど、あんな小さい世界じゃしょうがない。地球をデフォルメして表現した漫画の一つ」
原作:諫山創・涼風涼、作画:千葉サドルによる、2013年連載開始で全17巻で完結した群像劇。小さな世界の中で恐怖に顔を青ざめさせる人々の姿を通じて、地球そのものをデフォルメして表現した作品だと筆者は捉えており、評価は5をつけている。バトル・ファンタジー・群像劇というタグの通り、複数の人物の視点から世界の全体像が浮かび上がってくる。
5. チェーザレ 破壊の創造者
チェーザレ 破壊の創造者
「中世ヨーロッパを真面目に描いた少女漫画風漫画?休載が残念。」
惣領冬実による、2005年連載開始で全12巻まで刊行され現在は休載中の群像劇。中世ヨーロッパを真面目に描いた少女漫画風の作品だと筆者は感じており、休載が続いているのが残念だとしつつも評価は4.5と高い。群像劇・頭脳戦・歴史というタグの通り、複数の人物の視点と駆け引きが絡み合う歴史ものとして評価している。
6. GIANT KILLING
GIANT KILLING
「監督視点のサッカー漫画。どこまで監督心理かわからないけど違う視点なのは○」
原作:綱本将也、作画:ツジトモによる、2007年連載開始で現在も連載中のスポーツ群像劇。監督視点でサッカーを描く作品で、どこまでが監督の心理なのかは分からないところも含めて違う視点から描かれているのが良いと筆者は評価しており、評価は4をつけている。スポーツ・群像劇・頭脳戦・熱いというタグの通り、選手だけでなく監督の視点も加わった群像劇として楽しめる。
7. アルスラーン戦記
アルスラーン戦記
「読み応え抜群の荒川漫画。田中作品にあっている」
原作:田中芳樹、作画:荒川弘による、2013年連載開始で現在も連載中の歴史バトル群像劇。田中作品の世界観に荒川弘の作画が合っており、読み応え抜群だと筆者は評価しており、評価は4をつけている。バトル・群像劇・成長・歴史というタグの通り、様々な立場の人物が織りなす戦記として、群像劇好きにもすすめられる作品だ。
8. ケンガンアシュラ
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「喧嘩漫画。バキ系。強い鬱」
原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:だろめおんによる、2012年連載開始で全27巻で完結した群像劇。喧嘩を題材にしたバキ系の作品で、強い鬱要素もあると筆者は感じており、評価は4をつけている。バトル・群像劇・頭脳戦・熱いというタグの通り、様々な立場の格闘家たちの視点が交差する作品として読める。バトル漫画でありながら群像劇としての側面が強く出ている一作だ。
9. ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版
ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン カラー版
「一周回った後の最初のジョジョ、スタンドの設定が若干分かっていて難しかった」
荒木飛呂彦による、2004年連載開始で完結済みの群像劇。一周回った後の最初のジョジョにあたる作品で、スタンドの設定がある程度分かっている前提のため難しく感じたと筆者は述べており、評価は4をつけている。バトル・群像劇・成長・伏線回収というタグの通り、多くの人物の視点と伏線が絡み合う作品として楽しめる。
10. 終わりのセラフ
終わりのセラフ
「よくあるジャンプ漫画系。敵になったり味方になったりツンデレたり」
原作:鏡貴也、作画:山本ヤマトによる、2012年連載開始で現在も連載中のバトルファンタジー群像劇。よくあるジャンプ漫画系の展開で、敵になったり味方になったり関係性が変化していくと筆者は感じており、評価は4をつけている。バトル・ファンタジー・群像劇というタグの通り、様々な立場の人物の視点が絡み合う作品として読める。
11. 進撃の巨人
進撃の巨人
「ずっと恐怖の中生きてきたらこんな顔になるんだろうなって感じの漫画」
諫山創による、2009年連載開始で全34巻で完結した群像劇。ずっと恐怖の中で生き続けてきた人々の表情がそのまま作品に表れているようだと筆者は感じており、評価は4をつけている。バトル・ファンタジー・群像劇・熱い・伏線回収・鬱と多くのタグが付いており、様々な立場の人物の視点と伏線が絡み合う作品として評価が高い。
12. 100万の命の上に俺は立っている
原作:山口鏡太郎、作画:奈央晃徳による、2017年連載開始で全17巻で完結した群像劇。人生がまるでパズルのように思えてくるサイコパス系の作品だと筆者は感じており、評価は3.5をつけている。バトル・異世界・群像劇・心理戦というタグの通り、複数の人物の心理と駆け引きが絡み合う作品として読める。心理戦というタグが示す通り、単純なバトルだけでない群像劇として楽しめる一作だ。
13. 【推しの子】
原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴによる、2020年連載開始で全16巻で完結した群像劇。最初からこのゴールを考えていたのかと驚かされるような結末だったと筆者は感じており、評価は3.5をつけている。ミステリー・群像劇・成長・伏線回収というタグの通り、複数の人物の視点と伏線が絡み合う一作として楽しめる。
14. イムリ
三宅乱丈による、2006年連載開始で全18巻で完結した群像劇。絵が一見見づらく感じられるものの、実は美しく世界観も奥深いと筆者は評価しており、評価は3.5をつけている。ファンタジー・群像劇・伏線回収というタグの通り、複数の人物の視点と伏線が絡み合う作品として読める。見た目の分かりにくさを超えて読み進める価値がある一作だ。
15. キングダム
キングダム
「成りあがり歴史漫画。もちろん中心線以外は史実にはない」
原泰久による、2006年連載開始で現在も連載中の歴史バトル群像劇。成り上がりを描いた歴史漫画で、中心となる史実以外の部分は史実通りではないと筆者は述べており、評価は3.5をつけている。バトル・群像劇・熱い・歴史というタグの通り、様々な立場の人物の視点が交差する作品として楽しめる。群像劇として長く読み継がれている作品の一つだ。
まとめ
今回は群像劇タグが付いた評価3.5以上の作品を、評価が高い順に15作品紹介した。歴史・バトル・スポーツなどジャンルは幅広いが、いずれも複数の登場人物の視点が交差する群像劇として楽しめる。連載中か完結済みかを確認しながら、気になった作品から手に取ってみてほしい。