歴史漫画と一口に言っても、扱う時代も地域も作品ごとに大きく異なる。本記事では「歴史」タグの中から評価の高かった15作品を、ヨーロッパ・中国・日本といった舞台の違いも意識しながら紹介する。実在の人物を描いた伝記的な作品から、史実をベースにしたフィクションまで幅広く並べているので、興味のある時代や国から読む作品を選ぶ参考にしてほしい。

1. ナポレオン ~覇道進撃~

長谷川哲也が描く、ナポレオンの生涯を追った歴史漫画。既に完結しており、筆者の評価は5とこの記事の中でも最高評価だ。「ナポレオンの忙しさが伝わってくる」というのが率直な感想で、次々と物事に対応していく様子が読んでいて伝わってくる。成り上がっていく熱量も感じられ、実在の人物の生き様を追体験できる歴史漫画としておすすめできる。

2. ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ

幸村誠 ・ 連載中

5.0

「アメリゴベスプッチの前にアメリカ大陸に行ったノルウェーの人たちの話。ワールドカップのノルウェー戦の観客を見て、なんとなくわかった」

幸村誠による、2005年連載開始の歴史漫画。現在も連載中で、筆者の評価は5と高い。「アメリゴベスプッチの前にアメリカ大陸に行ったノルウェーの人たちの話」という一言の通り、あまり知られていない歴史的な出来事を題材にしている点が特徴だ。群像劇として多くの登場人物が絡み合いながら成長や復讐を描いており、「歴史」というジャンルの奥深さを味わえる作品になっている。

3. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN

安彦良和による、2001年連載開始の作品。完結済みで、筆者の評価は5と高い。「最初に出されたアニメと一部変わっているけどより世界観が完成されている」という感想の通り、原作アニメとは異なる描写を交えながら、より緻密な世界観が展開されている。SFやバトルの要素を持ちながらも群像劇として歴史が積み重ねられていく構成が「歴史」タグに合致するポイントだ。

4. 信長協奏曲

石井あゆみによる全19巻の歴史漫画。2009年に連載が始まり、既に完結している。筆者の評価は5で、「めちゃくちゃつじつま合わせが上手い。これは名作。」と高く評価している。タイムリープというファンタジー要素を交えながら、織田信長の時代を舞台に物語が展開される点が「歴史」ジャンルとしてもユニークな一作だ。史実を踏まえた展開の説得力も高い。

5. 封神演義

藤崎竜による全23巻の作品。1996年から連載され、既に完結している。筆者の評価は5で、「中国史をデフォルメしてコミカライズ。過去のキャラの解釈が秀逸。」と評価している。中国の歴史をベースにしながらファンタジーやバトル要素を大胆に加えている点が特徴で、史実そのものではなく解釈やデフォルメを楽しむタイプの歴史漫画だと言える。

6. チェーザレ 破壊の創造者

惣領冬実による全12巻の作品。2005年に連載が始まったが、現在は休載中だ。筆者の評価は4.5で、「中世ヨーロッパを真面目に描いた少女漫画風漫画?休載が残念。」という感想を持っている。群像劇と頭脳戦の要素を織り交ぜながら、中世ヨーロッパという舞台を丁寧に描いている点が「歴史」ジャンルとして魅力的だ。

7. ナポレオン ―獅子の時代―

長谷川哲也による、ナポレオンを題材にしたもう一つの歴史漫画。既に完結しており、筆者の評価は4.5だ。「ナポレオンを歴史に基づきコミカルにわかりやすいように」という一言の通り、史実を踏まえつつも読みやすさを重視した作りになっている。バトルシーンの熱さも魅力で、同じ長谷川哲也による「ナポレオン ~覇道進撃~」と合わせて読むと理解が深まる歴史漫画だ。

8. アルスラーン戦記

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原作を田中芳樹、作画を荒川弘が手がける2013年連載開始の作品。現在も連載中で、筆者の評価は4だ。「読み応え抜群の荒川漫画。田中作品にあっている」という感想の通り、原作と作画の相性の良さが評価されている。バトルや群像劇、成長といった要素を歴史的な舞台の中で描いており、読み応えのある歴史漫画としておすすめだ。

9. イサック

イサック

原作:真刈信二 作画:DOUBLE-S ・ 完結

4.0

「火縄銃みたいなのを取り合う話だけど、そもそも火縄銃は南蛮生まれ?でもとてもマインドフルネスな話」

原作を真刈信二、作画をDOUBLE-Sが手がける2013年連載開始の作品。既に完結しており、筆者の評価は4だ。「火縄銃みたいなのを取り合う話だけど、そもそも火縄銃は南蛮生まれ?でもとてもマインドフルネスな話」という感想の通り、当時の道具や文化的背景を絡めた物語が展開される。バトルや復讐といった要素を交えながら、歴史的な題材を独自の視点で描いている点が魅力だ。

10. ブッダ

手塚治虫による全14巻の作品。1972年に連載が始まり、既に完結している。筆者の評価は4で、「まあやっぱ手塚治虫さんはすごいよね。」という率直な感想を持っている。泣けるエピソードや主人公の成長を描きながら、歴史的な題材を扱っている点が「歴史」ジャンルとしても読みごたえがある。手塚治虫らしい骨太な人間ドラマも魅力だ。

11. 真田太平記

真田太平記

原作:池波正太郎

4.0

「同名の歴史小説を漫画化。少しライトな表現になっているので読みやすい反面迫力はマイルド」

原作を池波正太郎が手がける歴史漫画。筆者の評価は4で、「同名の歴史小説を漫画化。少しライトな表現になっているので読みやすい反面迫力はマイルド」という感想を持っている。原作となった歴史小説の丁寧なストーリーを、漫画ならではの読みやすさで楽しめる点が魅力で、初めて歴史漫画に触れる人にも向いている一作だ。

12. 壬生義士伝

筆者の評価は4の歴史漫画。「これが二十代の生き方なのかと考えさせられる」という感想の通り、若い世代の生き方について深く考えさせられる作品だ。家族というテーマや泣けるエピソードを絡めながら、歴史的な背景の中で人物の生き様を描いている点が印象的で、「歴史」ジャンルの中でも心に残る一作になっている。読後の余韻も深い。

13. いくさの子 ‐織田三郎信長伝‐

乃木坂太郎による、2020年連載開始の歴史漫画。現在も連載中で、筆者の評価は3.5だ。「この人の漫画は時代物にぴったり」という感想の通り、時代物との相性の良さが感じられる作画・演出になっている。織田信長の若き日を題材に、バトルや成長といった要素を交えながら物語が展開されていく点が魅力の一作だ。続きが気になる連載中の作品だ。

14. キングダム

原泰久による、2006年連載開始の歴史漫画。現在も連載中で、筆者の評価は3.5だ。「成りあがり歴史漫画。もちろん中心線以外は史実にはない」という感想の通り、史実をベースにしつつもフィクションとしての熱さを前面に出している点が特徴だ。バトルや群像劇の要素を絡めながら、成り上がっていく熱量を存分に味わえる作品になっている。

15. 海賊とよばれた男

海賊とよばれた男

原作:百田尚樹 作画:須本壮一 ・ 完結

3.5

「ノンフィクション風漫画。感動するし偉大さを感じる。ちょっと保守的すぎる気がする。」

原作を百田尚樹、作画を須本壮一が手がける2014年連載開始の作品。既に完結しており、筆者の評価は3.5だ。「ノンフィクション風漫画。感動するし偉大さを感じる。ちょっと保守的すぎる気がする。」という感想の通り、実在の人物をモデルにしたような成り上がりの物語が熱く描かれている。歴史的な背景の中で人物の生き様を追う、読み応えのある一作だ。

まとめ

「歴史」ジャンルの15作品を紹介した。ナポレオンや織田信長といった実在の人物を描いた作品から、「キングダム」や「いくさの子 ‐織田三郎信長伝‐」のようにフィクションの要素を強めた作品まで幅広く並んでいる。舞台となる国や時代もヨーロッパ・中国・日本と多岐にわたるので、興味のある時代やテーマから読む作品を選んでみてほしい。