惣領冬実の「チェーザレ 破壊の創造者」は、中世ヨーロッパを舞台に史実の人物を丁寧に描いた作品として評価が高い一方、休載が続いている点が惜しまれる。本記事では、史実に基づく歴史群像劇やスケールの大きい人間ドラマを楽しみたい読者に向けて、チェーザレ 破壊の創造者と共通する魅力を持つ漫画を10作品まとめて紹介する。

1. 応天の門

応天の門

灰原薬 ・ 連載中

2.0

飛鳥時代あたりを舞台にしたミステリー漫画。設定が正しいのかもわからないのでよくわからない。

史実をもとにした飛鳥時代あたりを舞台にした歴史ミステリー漫画で、政治的な頭脳戦を描く点がチェーザレ 破壊の創造者と共通している。史実に基づく歴史政治もの、というジャンルの近さが本作をおすすめする理由だ。ただし作中の時代設定がどこまで史実に忠実なのか判然としない部分もあり、筆者の評価はやや低めだった。それでも史実ベースの緊張感ある頭脳戦を求める人には触れてみてほしい一作。

2. アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―

アド・アストラ ―スキピオとハンニバル―は、タイトルにある史実の人物たちを軸に、古代から中世にかけての政治群像劇を描く作品だ。史実に基づいた重厚な人間ドラマという点で、チェーザレ 破壊の創造者を楽しんだ読者と相性がいい。全14巻で完結済みのため、長期連載中の作品と違って最後まで一気に読み通せるのも魅力といえる。史実ベースの骨太な物語をまとめて味わいたい人におすすめだ。

3. 阿・吽

史実の宗教家や権力者を題材に、重厚な歴史劇として描かれる作品。実在の人物の内面や権力構造に踏み込んで描く姿勢は、チェーザレ 破壊の創造者が史実の人物像を丁寧に掘り下げるスタイルと通じるものがある。史実に基づいた重い人間ドラマが好きな読者には特に刺さりやすい一作だろう。

4. プリニウス

古代から中世にかけてのイタリアを舞台にした歴史漫画で、舞台となる地域や時代の近さがチェーザレ 破壊の創造者と共通している。イタリアという土地を舞台にした史実ものを続けて読みたい読者にとって、次の一冊として選びやすい作品だ。

5. へうげもの

1,600冊読破の筆者に、あなた好みの1冊を教えてもらいませんか?

あなたに合う1冊を診断してもらう

史実の人物を中心に据えた重厚な歴史群像劇で、全25巻で完結済み。実在の人物たちの人間関係や思惑を丁寧に描き込む構成は、チェーザレ 破壊の創造者の史実路線の面白さに通じる部分がある。完結しているぶん、シリーズ全体の展開を最後まで見届けたい読者にもおすすめできる。

6. ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ

幸村誠 ・ 連載中

5.0

アメリゴベスプッチの前にアメリカ大陸に行ったノルウェーの人たちの話。ワールドカップのノルウェー戦の観客を見て、なんとなくわかった

史実を下敷きにした歴史ものというジャンルの近さから、チェーザレ 破壊の創造者と共通するタグを持つ作品として挙げられる。筆者の評価は5と高く、歴史上の出来事を物語として腑に落ちる形で描いている点が魅力だ。史実に基づくスケールの大きい物語を求める読者に自信を持っておすすめできる一作。

7. 機動戦士ガンダム THE ORIGIN

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

安彦良和 ・ 完結

5.0

最初に出されたアニメと一部変わっているけどより世界観が完成されている。

チェーザレ 破壊の創造者と共通するタグを持つ作品の一つ。原作アニメとは一部異なる部分がありながらも、世界観がより完成された形で描かれている点が評価されており、筆者の評価も5と高い。既存の物語を再構築し、深みを持たせて描くという意味で、丁寧に描き直す面白さを味わえる作品だ。

8. GIANT KILLING

GIANT KILLING

原作:綱本将也 作画:ツジトモ ・ 連載中

4.0

監督視点のサッカー漫画。どこまで監督心理かわからないけど違う視点なのは○

チェーザレ 破壊の創造者とタグを共有する作品で、監督視点から描かれるサッカー漫画という点が特徴的だ。選手ではなく指揮を執る側の視点から物語を描く構成は、権力者や指導者の思考を追う面白さという意味でチェーザレ 破壊の創造者と通じるものがある。筆者の評価も4と高く、視点の違いを楽しみたい読者におすすめだ。

9. アルスラーン戦記

アルスラーン戦記

原作:田中芳樹 作画:荒川弘 ・ 連載中

4.0

読み応え抜群の荒川漫画。田中作品にあっている

チェーザレ 破壊の創造者とタグを共有する歴史色の強い作品。読み応えのある作画で知られる作画担当の力量が原作の物語としっかり噛み合っており、筆者の評価も4と高い。史実そのものではないが、権力や戦略をめぐる骨太な物語を求める読者には共通して楽しめる要素が多い。

10. ケンガンアシュラ

ケンガンアシュラ

原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん ・ 全27巻 ・ 完結

4.0

喧嘩漫画。バキ系。強い鬱

チェーザレ 破壊の創造者とタグを共有する作品の一つで、全27巻で完結済み。バキ系と称される格闘漫画で、緊張感のあるバトルが続く展開が特徴だ。筆者の評価は4で、鬱屈とした空気感も含めて読み応えがある。史実ものとはジャンルが異なるが、骨太な人間ドラマを味わいたい読者には選択肢に入れやすい一作だろう。

まとめ

チェーザレ 破壊の創造者が好きな読者には、史実に基づく歴史群像劇からタグの近い漫画まで、幅広い10作品を紹介した。応天の門やアド・アストラ ―スキピオとハンニバル―、阿・吽、プリニウス、へうげものといった史実路線に加え、ヴィンランド・サガやアルスラーン戦記など評価の高い作品も揃っている。気になる一冊から手に取ってみてほしい。