結論:絵に慣れれば「確かになぁ」と頷ける正統派ヤンキー漫画

木村隆志による「なにわ友あれ」(読み:ナニワトモアレ)を筆者評価でまとめるなら、5点満点中4という高めのスコアが与えられている一作だ。一言で言えば、絵柄の第一印象に慣れるまでには多少時間がかかるものの、読み進めていくうちに「確かになぁ」と思わされる場面に出会える、正統派の昭和ヤンキー漫画といったところだろう。筆者はこの作品を最後まで読み切っており、途中で読むのをやめてはいない。

「なにわ友あれ」はどんな作品か

木村隆志が手がける本作は、少年画報社の青年誌「ヤングキング」にて2018年から連載中の作品である。ジャンルとしては「バトル」「熱い」「友情」の3つのタグが付けられており、昭和の空気感を色濃く残したヤンキー漫画の系譜に連なる内容だ。「なにわ友あれ」というタイトル自体、いかにも昭和ヤンキー漫画らしい響きを持っており、その世界観をタイトルからも感じ取ることができる。青年誌連載らしく、読者対象は大人向けに設定されており、連載開始から年月を重ねてなお続いている長期シリーズという点も特徴のひとつと言える。

良かった点

筆者が本作を評価しているポイントは、内容面で「確かになぁ」と思わされる場面が随所にあることだ。「熱い」というタグが示す通りバトル描写には勢いがあり、「友情」を軸にした人間関係の積み重ねも丁寧に描かれている。単に昭和のヤンキー漫画らしい懐かしさだけで終わらせず、読み手にうなずけるだけの説得力を持たせているところに、筆者評価4という高めのスコアの裏付けがあると言えるだろう。

気になる点

一方で正直に触れておきたいのが、絵柄そのものだ。筆者自身の言葉でも「絵になれるのに時間がかかる」とはっきり述べられている通り、読み始めの段階では作画のタッチに馴染むまでにやや時間を要する。昭和のヤンキー漫画らしい画風がこの作品の持ち味である反面、そこが最初に乗り越えるべきハードルになりうる点は、これから読もうとする人に伝えておきたいポイントだ。それでも最終的な評価が4に落ち着いているのは、そのハードルを超えた先に「確かになぁ」と頷ける内容があったからだろう。

こんな人におすすめ

「なにわ友あれ」は、昭和のヤンキー漫画特有の空気感が好きな人や、「バトル」「熱い」「友情」といったキーワードにピンとくる読者に向いている作品だ。絵柄に多少の慣れが必要な点さえクリアできれば、「確かになぁ」と頷けるような内容をじっくり楽しめるはずだ。逆に、絵柄よりもまずストーリーで惹き込まれたいという人にとっても、頷ける場面が随所にある内容なので試してみる価値はあるはずだ。少年画報社「ヤングキング」らしい、骨太な友情とバトルを軸にした青年向けヤンキー漫画を探している人には、特におすすめしたい一作である。

合わせて読みたい

「なにわ友あれ」と近い空気感を持つ作品を3作紹介する。いずれもヤンキーや不良、裏社会を題材にしている点で共通する作品だ。読む順番としては必須ではないが、「なにわ友あれ」の魅力を気に入った人であれば、あわせてチェックしておきたい3作である。

1. 今日から俺は!!

今日から俺は!!

西森博之 ・ 全24巻 ・ 完結

5.0

「当時の流行りに乗っかった感の漫画内容とタッチ。たまにあるシリアスな場面はあんまり面白くない。言葉の掛け合いが楽しい」

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西森博之による全24巻の完結作品で、筆者評価は5点満点の5。ヤンキー・不良を描く青春群像劇という点で「なにわ友あれ」と重なる作品だ。当時の流行りを反映した作風とタッチが特徴で、シリアスな場面よりもキャラクター同士の言葉の掛け合いが楽しいと評されている。

2. ギャングキング

木内一雅による作品で、筆者評価は4。不良・裏社会からの成り上がりを描く点が「なにわ友あれ」と共通しており、ギャングものというジャンルに寄りつつも不良漫画としての側面が強い作品だ。筆者いわく「意外に好き」というコメントが残されている一作でもある。

3. ナニワトモアレ

鈴木大介による、本稿時点で連載中の作品。「なにわ友あれ」の続編シリーズという位置づけで紹介されている一作だが、評価やひとことコメントについては現時点ではまだ記録されていない。